まさか、勝つ理由がないようなところで勝つとは(汗)
最初に謝っておきます。ごめんなさい!
正直、今年は期待できないと思ってた!
だって、来年はなくなってしまうチームだよ!(正確には、スーパーラグビーに参戦できなくなるのだが、ならチームが存在する理由はどこにある?)
11月26日に発表された第1次スコッドが発表された時には、驚きもしたが、やっぱりとも思った。なにしろ、15人。補欠のいない高校の弱小ラグビー部じゃないんだから、どう考えてもスーパーラグビーを戦える体制じゃない。
どう考えても烏合の衆だと思っていた。なにしろ、過去のサンウルブズを経験しているのはジャバ・ブレグバゼだけ。「それって、違うチームやん!」と思った。あまり知らない海外から来た(多分自国のチームに入り損なった←と私には思われた)選手と、学生。いや、スーパラグビー、舐めとんかと。
(写真は1年目のサンウルブズ。笑わない男、稲垣啓太もサンウルブズ所属でした。2019日本代表スコッド31人のうち、実に28人がサンウルブズ経験者)
だいたいにおいて、ラグビーほどモチベーションが大事なスポーツはない。会社が不正会計で批判されてた時の東芝とか、所属企業が問題を抱えた場合のトップリーグチームは弱くなることが多い。『誰のために』『何のために』戦うかがはっきりしないと、命がけでタックルなんて行けない。
だったら、今年のサンウルブズに戦う理由なんてない。
ワールドカップは終わった。日本代表の強化という目的も関係ない。今年勝とうがどうしようが、来年に続くことはない。
勝てるワケがない。
……と思いながら、実は初めてウルフパックに入って、秩父宮のシーズンチケットのS席を取ったけれど。でも、正直、今年は辛い試合を見続けることになるだろうなと思った。
狼たちはなぜこんなにも戦えるのか?
「なぜ、あなたはこんなに戦えるの?
あなたには、守るべき人も、守るべきものもないというのに!」
と言ったのはララァ・スンだが、戦いにはモチベーションがいる。
2020年第1戦のサンウルブズを見て、心の中で叫んだのはまさにこの言葉だった。新生サンウルブズのメンバーはなぜ戦えるのだろう?
今年、勝とうが負けようが、あまり関係ないはずだ。増してや、多くの選手は海外から来た選手。『ニッポンのサンウルブズ』の勝ち負けが人生に大きな影響を与えるとは思えない。
大久保直弥HCや、コーチングコーディネータの沢木敬介さんは一体どんな魔法をかけたのか。不思議なところ。たしかに、レベルズの調子が良くはなかったというのはある。それでも、スーパーラグビーで勝つって尋常なことではない。
なぜなのか? 今はまだ、分からない……。
唯一、思うのが、サンウルブズのファンだろうか? これまでの選手や監督が『世界一のファン』と言ったサンウルブズの応援。ただ、ジャバ以外の選手はまだ秩父宮のファンの熱さをまだ体験していないはず。
明日なき狼たちの戦い
それぞれの人生の戦いがあって、明日なきサンウルブズの戦いにモチベーションを燃やせるのかもしれない。
それにしたって、レベルズ戦のトライシーンでの沢木さんの熱くなりようはすごかった。廣瀬さんのサンウルブズアンバサダーに加わった。
明日なきチームの、今日になぜこんなに多くの人が心を燃やしているのか?
そこへ来て、小倉順平選手のNTTコム退団してのサンウルブズ参加だ。
【2019年度退団選手のお知らせ】
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
シャイニングアークスの2019年度退団選手を下記の通りお知らせ致します。氏名:小倉 順平
ポジション:SO
出身校:早稲田大学
在籍期間:2015.04~2020.02https://t.co/VQE5xNNtdH#shiningarcs pic.twitter.com/6RQQZ9GitG— ShiningArcs_official (@ShiningArcs) 2020年2月14日
一体、何が起こってるのか? 布巻や、吉田杏は、パナソニックやトヨタ自動車に籍を置いたままの参加だ。所属チームのNTTコムを辞めてまでの参加とは尋常ではない。 実は、サンウルブズに心を寄せてる選手は多いのではないかと思う。 堀江翔太選手もtweetしているし、
ウルブズTwitterでチェック。映像でみたいけどみれない。がんばれー!#sunwolves
— 堀江翔太 (@shotahorie) 2020年2月1日
稲垣啓太もtweetしている。
サンウルブズ全力応援中。
— 稲垣 啓太 Keita Inagaki (@Gaki_keita01) 2020年2月1日
田中選手だって、姫野選手だって、山田選手だって、福岡堅樹選手だって、気にしてくれているはず!
もしかして、トップリーグ終幕後、サンウルブズに参加してくれる選手がいるのではないかと思っていたが、まさかの退団までしての参加とは。小倉選手にはビックリ!
とにかく、2月15日、彼らに何が起こっているのか? もしかして、勝ち続けたら、そこに何か未来が開けているのか?
秩父宮で見極めて来なければならない。ファンにできるのは応援することだけなのだから。
秩父宮でお会いしましょう!
(村上タクタ)